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2004年の記事

 

 

 

(株)ファインド・ニューズ

 

“ハーブ食品”で未開市場を開拓!大分県ベンチャーの挑戦
業種:無農薬有機栽培のハーブ生産
(株)ファインド・ニューズ

一村一品運動で知られる大分県で、「西洋で人気のある香草・ハーブを地場産品として栽培し、“食べるハーブ”の分野を開拓して日本の食文化に定着させたい」と熱っぽく語るのは、無農薬有機栽培のハーブを大分県産の“一品”に育てて注目されている「(株)ファインド・ニューズ」(大分市、従業員11人)の高野社長。

ハーブといえば、西洋で古くから薬草・香草として重用されてきた植物の総称で、実は抗菌作用・防腐作用が働き食用することで健康増進効果がでると言われてきたが、日本では香りの面に関心が集まり、利用も限られていた。幼少期に喘息で苦しんだ際に、母親に進められたハーブ料理で症状が良くなった体験から、高野社長は「飲むハーブ」「食べるハーブ」にこだわり、大学を休学してハーブ関係の会社で基礎研究を積んだ後、再び大学に戻り、在学中の1990年に同社を設立した。

会社設立後、ハーブによる“身体の癒し”を提案する商品開発に集中し、原料となるハーブは安心・安全な商品を提供するため、目の届く大分県内で栽培し、いまでは日本随一の加工量を誇る地域産品に育ってきた。

食べるハーブの代表格はスパゲティ料理などに使われるバジルペースト。飲むハーブの代表格は紅茶用のハーブティー。いずれもハーブの有効成分を身体に取り入れて、人間が本来もっている自然治癒力を高める。このほか、ハーブドレッシングやハーブウオーターなどあるが、有機栽培のハーブはカルシウム分が多く、脂肪の酸化を防ぐ抗酸化が高いという触れ込みだ。

会社設立の際は大分県から中小企業創造的事業活動促進法の認定を受け、商品開発に関しては大分大学や公的研究機関との産学連携を基本に据えている。さらに、原料のハーブは県内約40軒の農家の農閑期や休耕地を利用して栽培を委託するなど、地域資源を事業拡大にうまく役立てているのも特徴。

メーカーというより商品開発型ベンチャーの同社は「他社・団体との共同開発テーマも進行中。食べるハーブの商品展開はこれからが本番」とかで、今後の“癒しの味”の広がりを楽しみに待ちたい!


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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