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2010年の記事

 

 

 

(株)小林機械製作所

■製品は人の和と技術の結晶

業種:金型製造、工作機械製造
(株)小林機械製作所

機械系の中小企業で、社員の平均年齢36.5才は非常に若い。好況の時も不況の時も人材を採用してきた結果だ。今年で創業74年目の(株)小林機械製作所(三重県四日市市:森 十九男社長)だ。従業員 120人。森社長は16年前に2代続いた創業家からバトンを受けた。

プレス金型や冷間鍛造用金型はじめ自動車、家電の部品製造用の金型を製造する。また、最も得意とするのはプリント基板穴明けドリル製作用の工作機械の製造だ。最も細いドリルだと直径0.05mmが製造できる。人間の髪の毛が 0.1mm程度なのでいかに細いものかが分かる。しかも、細いだけではなく、刃先の振れ、形状や表面の粗さなど厳しい精度が要求される中で実現している。この分野では、世界のトップメーカーだ。

「いいものを創れ」が創業以来のモットー。技術への追求を忘れたことはない。最近、三重県の高度部材イノベーションセンター(AMIC)にも入居し、全国の大学や研究機関、秋田県産業技術センターなどとも連携し、次世代の研磨技術の開発を行っている。

「創造性豊かな人財を育成し、社会がより豊かになるよう貢献する」。小林機械製作所の経営理念だ。人材育成にはとことん、こだわっている。社員の3分の1は職業訓練指導員の資格を持っている。玄関に大きく、社員の資格が一目でわかるプレートも貼り付けている。

また、管理職は全員、社内研修の講師になる。「教わる」だけでなく「教える」ことで、自らのレベルアップにつながるからだ。大学から講師派遣の要請があると、以前は断っていた管理職も、今では率先し対応している。「ものづくりは、価値の創造」「ひとづくりも価値の創造」。森社長の想いは 120名の社員一人々々に浸透している。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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