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2009年の記事

 

 

 

(株)西本電器製作所

■毎朝の勉強会を通じて次の時代を見据える

業種:電子部品用リードピンや光通信用部品の製造
(株)西本電器製作所

「うちは、小さいものなら何でも扱うよ」と言うのは(株)西本電器製作所(奈良県奈良市)の西本信一郎会長。昭和40年の創業以来、電子部品用リードピンや光通信用部品を製造して、取引先にも鍛えられながら技術力・信用力を向上させてきた。

西本会長のバイタリティには驚かされる。「給料の高い社員ほど早く出社するのがルール」と会長の出社は朝 6時。まず新聞4紙を細かくチェックする。「記事は小さいときに次に何が起こるか感じないといかん。記事が大きくなってからでは遅いんや」と。この後は受注総額と昨日までの売り上げをチェックが待っている。

後継者育成に力を入れる。毎朝 7時30分からは社内の勉強会。会長はじめ順番に幹部が講師役をする。講師をすることも勉強だ。今は社内の3人の事業部長に模擬経営者として取引先や営業に連れて行っている。このうちの1人には次期社長として会社を引っ張ってもらいたいと考えている。

「経営は理屈はさほど難しくないが、実行は本当に難しいんや」「ライバル企業はたくさん倒産した。それは、ほんの少し設備投資のタイミングを間違えただけ」。これからについては、「中国と価格競争していくにはロボットを使いこなしていくしかない。社員には「お前らの部下はロボット。ちゃんとロボットを使いこなせ」と言っている。

自己への投資についても、「中小企業の社長は常に自己投資すべき。本の10冊や20冊いっぺんに買えるくらいの予算を持っておくべき」「俺はパソコンが出始めてから10台は買ったな」と笑う。最後に「俺は元気な人しか付き合わん」「人の元気さは伝染するんや」と。終始、熱く語ってくれた西本会長。常に自らと社員の向上を目指し、会社を引っ張り続ける。   


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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