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2010年の記事

 

 

 

(株)タカハタ電子

■一貫生産で最先端分野に挑み続ける

業種:広範囲の電子製品の開発・製造
(株)タカハタ電子

山形県米沢市に常に時代の最先端分野にチャレンジする企業がある。(株)タカハタ電子(安房毅社長)だ。昭和49年設立以来、「ものづくり」は「人づくり」、「人づくり」は「夢づくり」という理念を掲げてきた。人々の暮らしを豊かに、便利にしたいという夢に向かい、企業の規模が小さいからといって、諦めることなく、やりたいことは全てチャレンジしてきた。

昭和51年に家庭用VTRの量産、昭和59年には中小企業初の無人搬送車の開発販売、昭和61年に液晶テレビ生産に着手、昭和63年には物流仕分け装置(ピッキングガイドシステム)の開発・販売開始。最先端分野の開発販売を続けた。資本金が1億円になったのは、その後、平成9年のことだ。

企画設計、試作、生産、検査、品質保証、サポートと一貫生産を行う。選択と集中が叫ばれる中、あえて貫いている。それも、あらゆる行程のノウハウを磨くことで、次へのステップにしたいからだ。市場の動向が極めて速い先端分野で生き残っていくためには、自社の独自性を出していくしかない。

「「知っている知らない」「できるできない」ではなく「やったかやらないか」なんだ」安房社長は力説する。情熱と実行力を大切にする企業だ。社員からの企画提案はどんどん受け付ける。提案されたプロジェクトは社内幹部13人が月2回開く「トップ経営会議」にかけて、そこで即決される。基本的に先送りはない。この会議で決まったからには全社上げて応援するという仕組みが出来上がっているのだ。

地元・米沢への想いが強く、国内生産にもこだわりがある。従業員の環境美化活動や職場体験学習の受入れも積極的だ。昨年からは近隣の山形大学工学部との共同研究・共同調査もスタートさせた。今はLED照明や有機EL照明にチャレンジし、商品化を目前に控える。(株)タカハタ電子のチャレンジ精神は未来に向かって走り続けている。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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