(株)あしたのチーム
■「人事評価制度を通して、中小・ベンチャーを活性化」
業種:人材ビジネス
(株)あしたのチーム
企業は人なり、事業は人なり、と言う通り、大多数の企業では、人材の確保、育成が常に最重要の経営課題となる。人材ビジネスが盛んなゆえんである。あしたのチーム(東京、高橋恭介社長)は、そんな人材ビジネスのなかでも、とくに「人事評価」に関わるメニューを品ぞろえし、急成長を遂げているベンチャー企業。「大手もさることながら、中小・ベンチャー企業こそ人事評価の制度が必要」(高橋社長)と、人事評価制度を通した、中小・ベンチャー企業の活性化に励んでいる。
高橋社長はリース会社の営業、財務畑のサラリーマンを経て、創業間もないブライダル・ジュエリーのベンチャー企業に転職する。同社の役員の一人として人事評価制度を構築、運用したところ、離職率が大幅に下がるなど想定以上の成果が表れる。その成果、実績を世に広めようと、起業を決断。こうして、平成20年9月、人事評価を中核とする人材ビジネス会社、あしたのチームが立ち上がる。
同社では企業とくに中小・ベンチャー企業に対し「適切な評価制度の導入が、優秀な人材の獲得や定着率アップにつながる」と呼び掛け、実績を積み重ねてきた。「中小・ベンチャーが敬遠される理由の上位に、『評価制度の不整備』が常にランクされる」(高橋社長)といったデータも"援軍"となって、導入ユーザー数はうなぎのぼり。それに伴い売り上げも急拡大中で、今期は前期比倍増の4億円、2年後には15億円と倍々ペースでの成長発展を見込んでいる。
高橋社長は「適切な目標設定と納得できる評価。二つを対にして制度を運用することがポイント」と指摘する。制度運用の方法論としては、四半期ごとに評価する迅速性、コンピテンシー(行動目標)やMBO(成果目標)の数の絞り込み、4段階や6段階といった偶数段階での評価(奇数では真ん中に集中してしまう)などを推奨する。
経営者のワンマン・カンパニーとなりがちな中小・ベンチャー企業は、だからこそ、客観性の高い人事評価制度が求められる。その必要性に対する理解や認識の広まりが、同社の成長発展を後押ししているようだ。『すべての中小・ベンチャー企業に健全な人事評価を!』とのテーマを掲げる同社では「一社でも多くの企業に導入してほしいとの想いから、3年以内の株式上場を目指す」(同)と、創業から10年未満でのIPOをもくろんでいる。
著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン
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