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2003年の記事

 

 

 

 

 

(株)女たちの会社ポレ・ポレ

 

■潜在ニーズを顕在化!自分たちの欲しいサービスを事業化
業種:家事・育児・介護等を支援する事業
(株)女たちの会社ポレ・ポレ

「ボランタリーでは限界がある。責任とか事業の継続性の問題が大きく、事業化に踏み切った」と語るのは、家事・育児・介護等を支援する事業に取り組む「(株)女たちの会社ポレ・ポレ」(兵庫県宝塚市・従業員数130名)の女性社長、大崎社長。

創業のきっかけは、宝塚市主催のレディーズセミナーの受講。そこで孤独な子育て、先の見えない介護、家事に追われて働きたくても働けない女性達など、多くの問題が社会問題化しているのに気付き、「自分たちの欲しいサービスを自分たちで作り、経済活動として循環させねばならない」と、1990年にポレポレ(会員制システム)を立ち上げた。

創業当時は、家事サービスへの理解不足もあって、利益が上がらず、苦労をしたが、メインターゲットを高額所得世帯に絞り、漸く経営が軌道に乗り始め、以降、確実に業績を伸ばしている。地域社会に貢献する事業は、口コミで広がり、次第に地域にも認められ、1997年には兵庫県「新産業創造キャピタル制度」の適用を受けて、株式会社となった。

2002年には、業界初のISO9001を認証取得し、担当者によって偏ることなく、高品質のサービスを提供する体制づくりを整備。その後も、家事研究所の設立、阪急西宮駅前の保育施設の開設と、働く女性のニーズに対応したサービス展開にチャレンジは続いている。

「ポレポレ」とは、スワヒリ語で「ゆっくり」という意味。「女性が働き続けながら、ゆとりある生活や地域社会づくりに貢献したい」という願いが社名に込められている。社会的貢献と企業経営の融合を図りつつ、女性の社会進出を支援するという、ボランタリーから一歩踏み込んだ家事支援会社。今後の同社の成長・変容・チャレンジに注目したい。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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