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(株)ブルックマンテクノロジ

■「次世代の映像社会をリードする」

業種:CMOSイメージセンサの開発
(株)ブルックマンテクノロジ

(株)ブルックマンテクノロジ(静岡県浜松市:青山聡代表取締役社長)だ。静岡大学電子工学研究所の川人教授が中心となって、平成18年に立ち上げた大学発ベンチャーである。経済産業省の地域新生コンソーシアム事業や文部科学省の浜松地域知的クラスター創成事業にて発揮した研究成果が土台となっている。設立当初から静岡大学工学部の目と鼻の先にある中小機構のインキュベーション施設に入り、日夜、研究開発を続けている。

デジタルカメラには、従来のフィルムの代わりにイメージセンサが使われているが、その表面には光を読み取る極小サイズのセンサが画素数分並んでいて、画像データが作られる。このうち、多様な用途に利用可能なCMOS(シーモス)と呼ばれる方式のイメージセンサに特化した設計、開発を行っている。

一般に出回っているデジカメや携帯など汎用品の市場に入っていくことは、考えていない。それよりも、「誰もできないこと」「誰もやらなかったこと」こそが自分たちの役割と考え、ニッチな分野を日々追求している。人の目より広い光量範囲をカバーする広ダイナミックレンジ映像。決定的瞬間をとらえる、1秒間に3500コマのハイスピード映像。対象物とカメラとの距離を2次元で表示する映像。

昨年には、自社製品のための試作品開発を行った。一般の民生品よりローノ
イズ、ハイスピードを両立させた高性能なもので、国際学会にも認められて発表を行った。「今までは受託開発中心だったが、今後は自社開発に積極的に取り組んで行く。」と青山社長。監視カメラ、検査カメラ、通信が可能なカメラ、宇宙用のカメラなど映像分野の可能性は広い。次世代の映像社会をリードする。(株)ブルックマンテクノロジの夢は広がっていく。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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