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コーマ(株)

■「靴下の高機能化に挑戦」

業種:高機能ソックス製造
コーマ(株)


大正11年の創業以来、靴下製造一筋のメーカーがある。靴下を単なる衣料小物ではなく「歩く」、「走る」、「スポーツする」などの足の機能・役割を効果的にサポートする「Foot Support Wear」として進化させた企業、コーマ(株)(大阪府松原市:吉村盛善社長)である。

コーマ(株)はまた、染色から製造、出荷までの全てを自社一貫工程で行う業界唯一のメーカーだ。染色技術スタッフが日夜研究開発に挑み続け、創業以来作り出されたサンプルカラーはおよそ5万色にも及ぶという。300台の最新鋭編機は、全て自社開発のオリジナルソフトにより制御され、複雑高度な先進的編み込みを実現する。

同社のもっとも進化した靴下「3D SOX」は、つま先や母趾球、小趾球、土踏まず、かかとなどの各部位にフィットする立体構造の高度な一体編み上げ技術を駆使した商品である。靴下だけを追求して90年、試行錯誤を重ねながら培った開発力と技術力が集結した高機能ソックスだ。この「3D SOX」の技術は、日本、米国、中国などで基本特許を取得している。

高機能ソックスの開発には、肉体の限界に挑戦するアスリートの協力も欠かせない。試着協力から得られた彼らの意見をもとに、より高い可能性を引き出すソックス作りの研究開発に取り組んでいる。一方で、高齢者でも楽にはけて締め付けない、柔らかくずり落ちにくいソックスなど"心地よいソックス"の開発にも余念がない。

外国産の低価格品が主流のソックス業界にあって、価格ではない『高度な開発力と技術力』をテーマに高機能ソックスの更なる開発を追求するコーマ。今後は海外の展示会にも出展し、メイド・イン・ジャパンの技術と品質を売り込んでいきたいという。「開発に生きる」を基本理念に、「靴下の文化」を創造するメーカーとして更なるチャレンジを続ける。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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