東京総研トップへ

元気な企業(最新)

2007年の記事

 

 

 

 

 

有限会社ガリュー

 

■最大の武器は小回り

業種:洗浄関連機器を開発・販売
有限会社ガリュー


機械加工でも金型製作でも、ものづくりには必ず洗浄が必要だ。これをおろそかにすると不良品につながることも増える。洗浄の方式は、水だけでなくエア、超音波、溶剤利用など多岐にわたり、用途も多様で、その技術はとても奥深い。有限会社ガリュー(東京都杉並区、長谷川可賀社長)は、このものづくりの隠れた「主役」、洗浄関連機器を開発・販売しているベンチャー企業だ。

長谷川社長、「新しい製品を考えている時が一番楽しい」と言うほど、洗浄に関連する研究と開発に明け暮れる毎日だ。元々が生産ラインの開発などを手がけるエンジニアで、フォトマスクを生産するメーカーにいたが飽きたらず、組織の歯車になることを嫌いスピンアウト、ガリューを立ち上げた。

その後、最初に開発した製品が機器の内部を広範囲に洗える洗浄機。が、当初は販売力が弱く「産業用機器メーカーにOEM供給せざるを得なかった」。その後、知名度が少しずつ高まってきたことで、自力で洗浄機やバリ取りブラシを自動車関連メーカーや電子部品メーカーに納入できるようになった。

「ユーザーの要望が新しい製品開発のヒントになる」と、顧客との意志疎通を大切にしている。こうした中から製品ラインアップも着実に増えてきた。またもや「営業力確保が必要」な状況だったが、同じ轍は踏むまいと、新たに販売会社、ガリュー・マーケティング株式会社を設立し万全を期している。

「ベンチャービジネスは、自分の目が届く範囲だから小回りが利く」と長谷川社長。開発能力の向上を常に心がけ、同社に持ち込まれる開発依頼には、常に「短期間での製品化」という基本ポリシーを貫く。「理論上は困難な要望こそ解決したい」とその意欲はますます盛んだ。



著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


著作者の承諾を得て掲載しています。無断転載ご遠慮願います。

 

▲ TOP

2007年の記事に戻る