東京総研トップへ

元気な企業(最新)

2011年の記事

 

 

 

(有)グリーンハウス

■「夫の後を継ぎジーンズ一筋に」

業種:ジーンズカジュアルショップ
(有)グリーンハウス

ある時、創業社長である夫が亡くなり急きょ、後を継ぐことになる妻が社長として会社の経営を行うことになるというケースは中小企業の場合、ままあること。だがそれまで夫の補佐役として支えてきたとはいえ、社長としての責任の重みは以前とは格段に違う。この困難なハードルを乗り越え地元密着で元気な経営をしている企業がある。

ジーンズカジュアルショップの(有)グリーンハウス(三重県桑名市、林京子社長)がその企業。事業内容は、40代女性に個性あるジーンズカジュアルを地元のショッピングセンターに構えるテナント中心に販売。さらにオシャレに興味のある35歳前後の独身男性をターゲットにインターネットショップ中心に販売する。一般に出回っている値段の安いものではなく比較的高いジーンズを扱う。

昭和48年の創業以来、地元でジーンズカジュアル一筋に商いを続けてきた。このため地元での知名度は高い。しかし今から8年ほど前、夫である前社長が他界し、後継社長を務めることになった林さんは「社長としてやらなければならないことは何か、後継者をどうやって育てたらいいのか、何もわからなかった」。

こんな手探り状態にあったある日、信用金庫で偶然、中小機構のパンフレットが目に留まった。これがきっかけとなりその後、同機構中部支部の中小企業大学校瀬戸校などで経営の手ほどきを受け、「経営の勉強をすると同時に経営者同士の交流を通じ多くを学んだ」(同)。

衣料業界は競争が激化する一方。同社長は以前から温めていたインターネットショッピングに進出する必要性を感じ、これを息子さんに任せることを決意。このため昨年、同機構のバイ・ザ・ジョブトレーニングによるマーケティング戦略責任者育成支援事業を活用し、インターネット ヤフーショップに参入した。「ベースはまだ低いが右肩上がり」(同)と実店舗との両輪で売り上げも順調。ネットの得意な有力後継者も育ちつつある。公的機関を活用した経営者としての並々ならぬ向上心が際立つ。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


著作者の承諾を得て掲載しています。無断転載ご遠慮願います。

 

▲ TOP

2011年の記事に戻る