株式会社インテリア計画
■売上半減の危機からの大逆転
業種:家具小売
株式会社インテリア計画
家具小売業界は、売上規模が年々縮小している。1991年には2兆7千億円あった市場規模も2004年には半分近くまで縮小、かって3万店以上あった家具小売店も約1万2千店まで減少した。地域密着の家具小売店として成長してきた株式会社インテリア計画(千葉県柏市、川脇秀夫社長)も、バブル崩壊後売上がピーク時の半分まで減少する。「このままでは商売を続けられない」と悩んだ時期もあったという。
転機となったのは2004年である。経営革新支援法の認定を受け商工中金から制度融資で資金を調達、大型の家具アウトレット「メガマックス千葉ニュータウン店」をオープンする。床面積3000坪の倉庫型店舗に家具を並べ、ローコストオペレーションにより低価格志向の顧客ニーズを満たす。想定を超える集客で、「当初は朝の4時半頃まで業務をしなければまわらない程」の盛況ぶりだったという。
新業態の発想は「業界のいいところの掛け合わせ」からきている。家具業界で比較的好調だった(1)3千坪を超える大型店、(2)低価格のアウトレット店を組み合わせて、メガマックス千葉ニュータウン店をオープンさせた。狙いはあたり、千葉市・船橋市・柏市など広い商圏から集客することに成功した。2006年3月には神奈川県厚木市にもメガマックスをオープン、経営革新の認定からわずか2年余りで、売上は2倍以上に急回復している。
同社はメガマックスの成功に留まらず、新しいことにチャレンジしつづけている。「ネットワークを用いた共同購入システム」で特許を取得し、インターネット販売にも力を入れている。「変化しつづける企業体でありたい」と川脇社長はいう。時代の変革期に柔軟に対応できる企業にこそ未来は開けてくる。
著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン
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