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2007年の記事

 

 

 

 

 

株式会社メイト

 

■複合材でオンリーワン目指す

業種:磁性体複合材料メーカー
株式会社メイト


マグネットは自動車やエレクトロニクス、情報関連機器など先端分野の基礎部材として欠かせないものの一つ。モーターはもちろんのこと、センサー、デバイス、ローターなど様々な製品に組み込まれている。株式会社メイト(岡山県和気町、赤岩修次社長)は、プラスチックマグネットコンパウンド分野では業界トップを走っている、磁性体複合材料を手がけるメーカーだ。

プラスチックマグネットコンパウンドの最大の特徴は、複雑な形状や肉薄形状など希望する形に成形加工できる点にある。しかも一体成形も可能なため、機器の組み立て工程が合理化できるメリットもある。このため、プラスチックマグネットコンパウンドは機器の小型・軽量化が求められる先端産業から脚光を浴びている。その製造工程は、磁性材料の選択から始まり、その材料を微粉砕する。さらに表面処理し樹脂と混合、混練して完成だ。しかし、それぞれの工程でノウハウもあり、しかも製品の目的にあわせさまざまな工夫も必要になる奥の深い製品だ。

このため、同社は、工場のほか価値創造棟と先端複合素材研究センター、成形サポートセンターを設置。ユーザーにアイディア段階から量産まできめ細かなサポートを行うために、将来を見据えて設けたものだが、ユーザーから持ち込まれたアイデアや課題を解決することで新たな製品が生まれるきっかけになるため、「ユーザーから製品開発の教材を提供してもらっている」と赤岩社長は話す。

最近では電磁波吸収材も開発。事業として軌道に乗り始めたこともあり今後の収益の柱として育てていく考えだ。微粉砕加工からスタートし、プラスチックマグネットコンパウンド分野に参入。フェライト、希土類系、さらには電磁波吸収材へと展開。微粉砕で培ったノウハウを土台に、機能性複合材料のオンリーワン企業を目指しひた走っている。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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