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2007年の記事

 

 

 

 

 

株式会社シンク

 

■東京発、動画革命!!

業種:アニメ製作
株式会社シンク


アニメ制作の事業方式に日本版LLP(有限責任事業組合)を活用することで、次世代を担う中小アニメ制作会社や若手クリエーターを発掘・育成する取組みが始まっている。

あまり知られていないが、東京には日本のアニメ制作会社の8割が集中しており、その多くは中小企業である。東京都もアニメーション産業を地場産業と位置付け、中小アニメ制作会社や若手クリエーターの発掘・育成を促進し、アニメ産業を国際的な競争力を有する東京の成長産業とすることを目指したプロジェクトを進めている。その中で注目されるのが、東京都の支援を受けて株式会社シンク(東京都港区、森祐治社長)がプロデュースする「動画革命東京」である。

従来、アニメの制作は、製作委員会と呼ばれる任意団体を組成し、そこが主体となり、事業成果については出資比率に応じた利益配分を行なうのが一般的とされていた。アニメ制作には多額の費用が必要であり、資金力の乏しい中小アニメ制作会社は、作品を発表する機会を得ること自体が難しく、又、作品がヒットしても十分な成功報酬を得にくいという課題があった。

「動画革命東京」では、「これは」と思う作品(企画)について、そのパイロット版映像(アニメ企画の概要を紹介する短編映像)の共同制作事業を行なう受け皿としLLPを組成し、世界のアニメ市場を舞台に活躍する現役プロデューサーのもと、資金調達や制作環境のサポートのみならず、本作品の権利許諾、宣伝・営業活動まで一体となって遂行する。日本版LLPは出資比率に左右されない成果配当が可能であり、中小制作会社にとってはプロデューサーのサポートとともに、努力に見合った報酬を得られるメリットは非常に大きく、更なる飛躍への一歩となる。既に、「これは」と思う作品について2件のLLPが設立され、事業化に向けて動き出している。

世界的にも日本アニメへの評価は高い。「東京発、動画革命」から、未来のディズニー、スタジオジブリが生まれることを期待したい。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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