ラナベイク株式会社
■メンテナンスはスピードが命
業種:電気工事
ラナベイク株式会社
ラナベイク株式会社(東京都港区)の永濱社長。介護関係の仕事がしたくて、平成11年に有限会社設立して介護の記録ソフト開発を始めた。しかし、うまくいかない。翌日の生活費が500円玉1枚になったことも。
翌年、本業とは別に大手家電量販店の蛍光灯の中の安定器交換のアルバイトを始めた。3年間で全国の店舗を交換するというもの。とにかく明日を生きるために必死だった。「全国全てやります」と手を挙げた。この作業、深夜に上向いたままの作業でかなり重労働だ。青森からスタート。朝まで作業すると首が痛くなって元に戻らないことも。
福島まで来た時、ふと考えた。店舗毎に違う地元の作業員がやって来るが、この人たちとネットワークを組めないか。ほとんどが地元を拠点に個人で活動している技術者たち。腕は確かだ。幅広い電気のメンテナンス技術を持っている。恐る々々、携帯番号聞いた。拒否されるケースもあったが、一人、二人と仲間になってくれた。九州まで来た頃には70人のネットワークになった。
このネットワークをもとにラナベイク(株)を立ち上げた。クライアントから修理などの依頼を受け、地元の作業員が現場に急行する。お客さんは困っているケースばかり。とにかくスピードが大事。原因不明のトラブルからソケットの取り替えまで電気のトラブルなら何でもやる。今は47都道府県1500社のネットワークになっている。
通常のメンテナンスだと現地確認と修理の2回足を運ぶが、同社はクライアントの使用する電気器具の型番もデータベース化しているため、1回の訪問で終わる。クライアントは在庫を保管する必要もない。作業員は自社の社員でないため、クライアントから作業状況の声を聞くことも怠っていない。永濱社長の原点である介護分野への展開も模索しながら挑戦が続く。
著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン
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