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2003年の記事

 

 

 

 

 

(株)マスターマインド

 

ニッチ市場を独創的商品で果敢に挑戦!
業種:特殊プリンター開発
(株)マスターマインド

「ニッチ(隙間)市場を狙って、付加価値の高いものを作るというのが我々の目標」と、自社の特徴を説くのは「(株)マスターマインド」(長野県塩尻市、従業員数25名)のリーダー、小澤社長。

同社は、ダンボール、ゴルフボール、墓石など、通常のプリンターでは印刷できない厚みのあるものや表面に凹凸があるものに、高画質印刷ができる特殊プリンターを開発、主力商品としている。この特殊プリンター、ゴルフボールの表面に人の顔写真を印刷したり、トラックの荷台側面一面に印刷したりと、なかなかユニークな技術である。この他にも封入封緘機、抗菌塗料、ソフトウェアなど、同社はニッチ市場をターゲットに、オリジナリティの高い商品を次々と産み出している。

かつては大手の情報機器関連会社の工場長だった小澤社長。折からの大規模リストラに反対して退社。1993年に同じ工場に勤めていた仲間とともにマスターマインド社を設立した。リストラの悔しさをバネに、ハングリー精神旺盛な起業だった。同時に、自社内のアイデアをもとに開発することを優先、自社製品の製造・販売に強くこだわった。このスピリットが土台となって、独創性あふれる製品を次々とヒットさせている。

独創開発。常にそうありたいものだが、現実には極めて難しいことである。同社はそれを少数精鋭、しかも自由闊達にアイデアを膨らますことによって実現化している。「必要なのは専門知識よりもやる気」と小澤社長。同社の商品開発はこの独特な信念がベースとなっている。

世の中、大量生産、大量消費の構図が問われて久しい。「少量生産で、必要、かつ、ユニークなものを作った方が、価値も出るし、コストダウンにもつながる」と、同社はニッチ路線をひた走る。同時に、競争相手の出現を想定し、コストパフォーマンスの良さも忘れない。コストダウンがユーザー獲得のキーワードとなってきている市場の変化の風も十分に織り込んでいる。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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