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2003年の記事

 

 

 

 

 

三笠産業(株)

 

小さなキャップにノウハウ満載!
業種:プラスチック製キャップ製造
三笠産業(株)


「現状に甘んじるな。常に改善の目で見ろ。現状否定が私の経営姿勢」と語るのは、プラスチック製キャップの分野で約30%のシェアを誇るトップメーカー、三笠産業(株)(奈良県広陵町、従業員数250名)の林田社長。

同社は、もともと樽用の木工呑口の製造から始め、戦後、いち早くプラスチックキャップ製造に転換。1960年代には、シールを引っ張ると簡単に開封できる“GS王冠”を開発し、これがヒットした。以後、密封性を高める“プルオープンキャップ”、商品の高温充填を可能にした“耐熱キャップ”、酸化を防ぎ芳香性を保つ“バリアキャップ”など、独創的商品を相次いで開発、業界をリードしてきた。

その開発を支えてきたのが、営業、開発、製造部門が連携して情報を共有する、「社員全員が開発部隊」という同社の研究開発体制である。

小さなキャップには、中身の品質保持、密封性、開封時の安全性、液切れ、使用時の保存性などの他、生活者のライフスタイルの変化に対応した、便利で、安全、清潔、使い易く、しかもトレンディといった要素が求められる。

あふれかえる情報社会にあって、新製品に繋がるヒントを見い出しているのは、現状のキャップに飽き足らずに、常に問題意識を持って仕事や生活に臨んでいる姿勢にある。こうして同社は、これまでに3,000種類にも及ぶキャップを開発し、約8,000社に納入。取得した特許件数も200件を越えているという。

毎日使っている小さなキャップにも、絶え間ざる創意工夫と熱き情熱が込められている。これを機会に改めてよ〜くご覧になって見ては?


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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