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2010年の記事

 

 

 

(株)UMARI

■「プロジェクトをデザインする」

業種:イベントプロデュース等
(株)UMARI

東京・丸の内を舞台に「丸の内朝大学」というプロジェクトがある。忙しいビジネスマンにとって貴重な「マイ朝」。この朝の時間を楽しく充実して過ごそうと受講生たちはヨガなどで体を動かしたり、子育てのこと、食のことなどを学んでいる。(株)UMARI(東京都目黒区:古田秘馬代表取締役)が、プロジェクトを発案し、プロデュースしている。仲間からのサポートも受けているが、基本は古田氏一人の会社だ。

「建築やファッションにデザインがあるようにプロジェクトにもデザインがある。特に地域を元気にするプロジェクトをデザインしたい」と話す古田氏。「これからは建物などハードとコンテンツなどのソフトをつなぐミドルウェアが大切」「ミドルウェアというのはプロジェクトの根底にあるコンセプト。このコンセプトがソフトとハードを有効につなげば、新しい価値観が生まれる」。

「住宅展示場があるのなら農場展示場があってもいいのでは。」そんな古田氏の発想から「六本木農園」プロジェクトは始まった。実家が農家である方たちのネットワークと組んで産地直送のレストランを経営している。庭には、野菜が植えられ、農機具も置かれている。都市にいながら、地方のやすらぎを提供したいというのがコンセプトだ。また、従業員は実家が農家の方ばかり。将来の就農を目指す若者のインキュベーション機能をそなえた実験場だ。

東北地域で古民家を旅館にするプロジェクトもサポートした。落ち着いた雰囲気で田舎体験もできることが特徴だ。この周辺は歴史的に荘園の文化があって地主と小作人の関係が長く続いていたと聞いた。コンセプトが脳裏に浮かんだ。通常の旅館は価格設定は休日か平日であるが、ここでは地主料金と小作農料金。地主になればのんびりして過ごせる。小作農は薪割り、風呂焚き、山菜採りなどの地元の体験をする。体験があまりに厳しいと地主に対して一揆を起こしてもいいそうだ。

古田氏の発想するテーマは共通して、「都市と地域の共存と融合。」そしてそのプレーヤーを育成することにある。「丸の内朝大学」でも、温泉トラベルプランナーの育成や古来からのお祭りを学ぶクラスなどがある。受講生同士のコミュニティも出来上がっている。朝をテーマにしたプロジェクトは、本物の自然と触れ合える八ヶ岳の麓でも行っている。「地域には宝がいっぱいある」「何か形にしていきたいと意欲にあふれる若者が増えている」と目を輝かせる古田氏。常に前を向いて歩み続けている。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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