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(株)ベネクス

■「運動中に着てはいけないスポーツウェア」

業種:疲労回復用ウエアの開発・製造
(株)ベネクス


「運動中に着てはいけないスポーツウェア」。このスポーツウェア、実はスポーツの後などの疲労回復効果が期待できる「休養時専用」リカバリーウェアのこと。(株)ベネクス(神奈川県厚木市、中村太一社長)が開発した異色の商品である。現在では、競輪選手やトライアスロン選手などスポーツ分野を中心に幅広く愛用されている。

介護用品のメーカーから転身し、今では「ケア」という発想に基づくリカバリー専用メーカーに。平成17年の創業当初から「科学的根拠に基づく安全性重視の商品開発を心がける」(星繁信・営業部長)。現在の重点テーマは「疲」。これは「まだまだ十分な研究がなされていない分野だから」だ。

スポーツの世界では体を強くする3要素として「運動」「栄養」「休養」が挙げられる。科学が進歩した現在ではトレーニング方法や栄養摂取方法についてはかなり高いレベルで取り組みがなされている。では休養はどうか?この分野の研究はまだ不十分で、多くの人がスポーツの疲労に悩み、またこれ以外にも仕事やストレスで疲労している。

中村社長はこの解決法として繊維素材に着目したが、自社だけでは開発できないため東海大学や神奈川県などと産学官連携による共同研究に着手、その結果、斬新な新商品開発にこぎ着けた。ポイントは同社が開発した「DPV576」と呼ばれる素材にある。これは「超微細化した白金などをポリエステル繊維に練り込んだ素材」だ。

この繊維素材には、疲労改善に有効と考えられる抗酸化成分があり、また遠赤外線の作用による皮膚の血流改善も期待できるという。着用のお薦めは、トレーニング後の休息時、就寝時など。「半信半疑だったが効果を実感した」などスポーツ分野の人を中心に多くの声が寄せられている。「驚きとワクワク」を創造する同社の今後に注目したい。


著作者:e-中小企業庁&ネットワーク
出典:中小企業ネットマガジン


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